2014.3.14


ビルの間に収まっている小さな建物は「北浜レトロ」です。
明治45年に建てられたのです。
株仲買商(証券会社)の商館として建てられ、現在は紅茶店となっています。

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大きく「Retro」と書かれたティーポットが掲げられています。
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紅茶の本場はイギリスですからイギリスの国旗が掲げられているのでしょう。
1Fと2Fの紋章が威厳を醸し出しています。
窓のデザインは今でも斬新さを感じさせます。
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入口にはかわいいポストが置かれています。イギリスのポストのミニチュアでしょうか?
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1912の文字と登録有形文化財のプレートが貼ってあります。
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中に入ると1Fはティーカップや紅茶売り場でした。
2Fへの階段を上がると喫茶でアフターヌーンティーも可能ということです。
ここでゆっくりしていると予定している小田原停車の新幹線ひかりに乗れなくなりそうなのでPassしました。
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土佐堀川から見た北浜レトロです。
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古い長屋風の建物がありました。一階のデザインはまちまちです。商売用に改造したのでしょう。
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現在工事中で入れなかった建物は我が母校阪大の源「適塾」です。今年3月31日まで閉館でした。
緒方洪庵先生が江戸時代後期に大坂・船場に開いた蘭学の私塾でした。正式には適々斎塾(てきてきさいじゅく)と言い、適々塾とも称されました。緒方洪庵先生の号である「適々斎」が名の由来です。

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工事中の建物の横に門があり、中に入りました。

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中は公園のようで、緒方洪庵の像がありました。
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適塾のとなりは長い和風の塀が続いており、おもしろそうなので行ってみました。

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ぐるっと一回りすると立派な門があります。この門の形式は「塀重門」というそうです。
「銅座の跡」という石碑がありました。

江戸時代、銅は重要な輸出品で、銅座(明和3年1766、設置)の役割は、まず銅山からの荒銅を当所で買上げたのです。当時大坂で技術を競っていた銅吹仲間に精練させ(住友銅吹所)、それを集荷して海路長崎へ回送したのです。また銅の密売を防ぐため古銅類買上げの精細な規定がつくられ、銅器の破片に至るまで銅座が管理しました。

立派な和風の塀を巡らし、立派な門がある建物は愛珠(あいしゅ)幼稚園でした。明治13年開園(1880)で、大坂市内現存する最古の幼稚園、現園舎は明治34年竣工のものです。
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愛珠(あいしゅ)幼稚園の建物は重要文化財に指定されています。
詳しくは下記をご覧下さい。(クリックすると写真は拡大します)
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つづく・・・ 船場・北浜レトロビルー5 数々の建物

堺シリーズ

 1.女性専用車両
 2.堺市役所からの夕日
 3.菅原神社〜千利休屋敷跡
 4.南宗寺内の寺
 5.南宗寺 家康伝説
 6.南宗寺 八方睨みの龍
 7.美々卯
 8.鉄砲鍛冶屋敷
 9.山口家住宅
 10. 寺が並ぶ界隈
 11.妙国寺の蘇鉄
 12.堺伝統産業会館

大阪シリーズ

 13.阪急オフィスタワー

 14.天神さんー1表門
 15.天神さんー2

 16.中之島東の先端

 17.中之島ー2 バラ園・難波橋

 18.中之島公会堂

 19.中之島図書館

 20.淀屋橋

 21.じゃんじゃん横丁
 22.天王寺

 23.大阪交通博物館ー1
 24.大阪交通博物館ー2
 25.大阪交通博物館ー3

 26.船場・北浜のレトロビルー1船場ビルディング
 27.船場・北浜のレトロビルー2 高麗橋野村ビルディング
 28.船場・北浜レトロビルー3 大阪証券取引所