「港町」という言葉からは
「田舎の港町」というイメージが強くありませんか?

横浜・桜木町〜関内〜石川町は
日本開港当初の港町なのです。

開港当時は飛行機がなかったので
外国人は横浜港から日本へ上陸して東京へ行ったのです。
そして多くの外国人・日本人が商売を始めたのが
横浜であり、石川町界隈には
洋館が建ったのです。
したがって
その時代を偲ぶ建物が多くあるのが横浜港です。
関内駅に降り桜木町まで散歩してきましたので
不定期シリーズでアップします。
名付けて
「横浜、大人の休日散歩道」


まずは関内駅で降り
横浜スタジアム方面へ。
関内駅マップ

JR関内駅から東に進むとすぐ、
「港魚市場」
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1871(明治4)年、
陸奥宗光が神奈川県令のとき
高島嘉右工門の市場開設の出願を許可したのです。
ということは
当時はこの近くまで海が迫っていたのです。

「港町魚市場跡」の碑
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横浜球場の裏には
当時港崎遊郭があったが1886年の大火で焼失。その後
在留外国人の生活環境改善を求めた条約に基づき作られた横濱公園。
洋風公園と和風公園が向かい合ってある。
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公園を抜けると横浜港へ向かって一本の広い道路が走っている。
「日本大通り」である。
江戸時代はここまで海だった。
「日本の大きな通り」大げさな名前だが
明治になって横浜開港の際に来日した外国人が降り立った所なので
「日本の大きな通り」と呼ばれたのもうなづける。
休日なので車の数は少ない。
大通りの右を歩く。

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海外との出入り口である港町に建つ
彫刻や飾りがある古い建物を見ながら歩くのが
大人の散歩である。
写真をクリックするとすべて拡大したものが見られる。

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歩道との境におかれた椅子や手すりに座り
食事をしている大人を多く見かける。
手前の二人はサイクリングの途中らしい
熟年カップル。
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なぜ、ここでサンドイッチやおにぎりを食べているのか?
ここにはGoozというオープンカフェ(カフェ+コンビニの感じ)があるから。
コーヒーはセルフサービスで100円だったと思う。
実は私もここでサンドイッチとコーヒーを買いランチにした。
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ランチのとき前に見えたのは
「キングの塔」(神奈川県庁)
横浜3塔のひとつ。
横浜3塔については後ほど掲載する。
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Goozの先にあるのは旧横浜工業館
今は「潮流社」と看板が出ている。
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隣の入り口は「横浜情報文化博物館」
新聞の歴史が解る。
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入り口の拭き抜けには
昭和58年に静岡新聞に納入されたオフセット輪転機。
大きさが実感できる。
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旧横浜工業会館の立派な階段
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東京日日新聞のはっぴを着た郵便飛脚か?
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明治8年の「報知新聞」「東京日日新聞」
カラーで浮世絵風である。
「報知新聞」は歴史ある新聞社なのだ。
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吹き抜けを上の階から眺める。
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報道のために使われた飛行機
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つづく
次は横浜開港当時の姿が解る
「横浜開港資料館」・・・・1/12ブログ