今日は一日雨ではないが
久しぶりの雨で
バラやクリスマスローズにとっては
恵みの雨であり
寒くて一日家の中でしたので
昨年暮れに読んだ本を紹介します。


白日

(北方謙三)

(小学館)



謎に包まれた男は港町の丘に小屋を建て、気が向いたらルアーを作り、気が向いたら漁に出る。

彼が作ったルアーは良く魚が釣れると評判になり特別な客が付く。漁の腕も漁師顔負けで、その二つで生計を立てている。

そこへ、大金持ちらしい謎の老人が近くに小屋を建て住み始める。どうもこの男に興味をもっているらしい。(ここまで「起」)そこへ、一枚の古木が送られ一人の若い女性がある日突然訪ねてくる。ここから物語はこの男の謎が明らかになっていく。「承・転」へと物語が盛り上がってくる。

本の主題は表紙が物語っている。面打ちの世界を垣間見ることができる。最後の「結」は・・・





初めの書き出しはハードボイルド得意の北方謙三を匂わすが人は死なない物語。人の内面の心理を描いた小説である。


 


 白日