数日前の天気予報では
気温15℃で曇りでしたが
朝から雨が降る寒い日でしたね。
今年読んだ本で面白かった本のひとつを紹介します。
秘帖・源氏物語
翁(OKINA)
作者夢枕 獏(ゆめまくら ばく)は、神奈川県小田原市生まれ。神奈川県立山北高校、東海大学文学部日本文学科卒業の私の住む地域の作家ですが、奇怪な小説が多く、あまり好きではなかったのですが今回の小説はたいへんおもしろかったです。 光の君、葵の上、惟光、夕顔が登場し、六条御息所と葵の上の車の衝突の話もあり源氏物語のようだが、秘帖と付いているように次第に夢枕獏の世界に入っていく。 と「もののけ」がなぞなぞを出す。 謎解きの小説でもある。 下記URLで夢枕獏が秘帖・源氏物語について述べている。 http://www.kadokawa.co.jp/sp/201111-08/ 「あとがき すみませんが傑作です」では夢枕獏自身が「秘帖・源氏物語が出来上がるまで」を語っています。自身が傑作だと認めているのが面白いですね。 蘆屋道満について 陰陽道の祖とされる安倍晴明とライバル関係にあった。晴明に勝るとも劣らないほどの呪術力を持つとされ、安倍晴明が藤原道長お抱えの陰陽師であったのに対し、蘆屋道満は藤原顕光お抱えの陰陽師であった。道満は藤原道長の政敵である左大臣藤原顕光に道長への呪祖を命じられたとされる。 式神対決で晴明に敗れ、播磨へ追放された。室町時代の播磨の地誌である『峰相記(ほうしょうき)』には、藤原顕光に呪詛を依頼された蘆谷道満は安倍晴明にこれを見破られたために播磨に流され、道満の子孫が瀬戸内海寄りの英賀・三宅方面に移り住み陰陽師の業を継いだと記されている。
葵の上に「もののけ」が取りつき、葵の上は寝込み次第にやせて行く。葵の上に取りついた「もののけ」を追い出したいと光る君は陰陽師・蘆屋道満に依頼し二人で解決に向かう冒険物語。
「地の底の迷宮の奥にある暗闇で、獣の首をした王が、黄金の盃で黄金の酒を飲みながら哭いている――これ、なーんだ?」
「固き結び目ほどけぬと、中で哀れな王が泣いている。この結び目ほどくのだーれ。」
日本の神々の世界、仏教の世界、異国の神の世界等、神々の世界が次々出てきて非常に面白い小説になっている。
面白いという人と源氏物語を想像したのでつまらないという人に分かれそうな小説である。
蘆屋道満は江戸時代の地誌『播磨鑑』によると播磨国岸村(現兵庫県加古川市西神吉町岸)の出身とされる。また播磨国(現在の兵庫県)の民間陰陽師集団出身ともいわれる。