見えないドアと鶴の空

(白石一文)

(光文社)

初めて読む白石一文。

妻絹子と由香里は仲の良い幼な友達。絹子の夫昂一は由香里の出産に立ち会った時から由香里に引かれ肉体関係に陥る。由香里と夜を過ごした朝、チャイムを鳴らしたのは妻絹子。さて、これからどうなるか?と思ったが意外な展開に。ここまでは三角関係の小説かと思ったが全く違う方向に向かい、読むの見えないドアが止められなくなった。

霊感の異次元の世界なのか?超能力?人間の心に問題なのか?哲学なのか?ミステリーなのか?色々な要素を持った小説。人間の内面を描いた小説。最後に題名「見えないドアと鶴の空」が理解できた。


読み終えると表紙の意味がなるほどと思える。





白石一文の言葉

 洒落た会話や思わせぶりな設定で

愛や苦しみ、やさしさやジョークをお手軽に

書き散らしただけの小説はもう必要ありません。

 自分が一体何のために生まれ、生きているのか

それを真剣に一緒に考えてくれるのが、

本当の小説だと僕は信じています。