河口湖へ行った時、太宰治が書いたカチカチ山の本があることを知り読みました。


カチカチ山

(太宰治)

 

太宰治は「御伽草子のカチカチ山が童話になり、その話を娘さんにしてあげると、娘さんは「たぬきさん、かわいそう」という。よく考えてみると、おじいさんに捉えられて「たぬき汁」にされそうになり、おばあさんを突き飛ばして逃げただけなのに!おばあさん好きのうさぎに、カチカチ山で背中に火を付けられ、その背中に唐辛子を塗られた揚句、泥船に乗せられ命を落とす。「こんな不条理は無い」「武士道も無い」」と嘆く。

 

太宰が思い浮かべたのは「実はカチカチ山は大人の本であるということ」です。

「タヌキは中年男性で、うさぎは若く美人の女性と考えるとうなずける。中年男性が若い女性にぞっこんほれ込むと、一途な気持ちは通じずひどい目にばかり合う。

 

中年男性はそれでも「女房と畳は新しい方が良い」と、ならぬことと知りながら中年男性が飲んで言うのと同じでは無いだろうか?かなわぬことである。「犯罪の陰に女あり」という推理小説の世界にも通じる。「若い美人の女性に執拗に迫ると恐ろしいことになる」と戒めたのはカチカチ山の話だろうか?

 

子供に「たぬきさんかわいそう」と言ってほしいものです。

 

 

文庫本「ちくま日本文学全集」の中にありました。

世の中の男性一度は読んでおいた方が良いかもしれない本です。