5月中というのに、関東も遂に梅雨入りとなり、今日は夕方に雨が上がりましたが一日、家の中となってしまいました。6月はつゆと言っても「東京では3日に1日は晴れ」との統計があるそうですので、暗い顔をせず梅雨を乗り切りましょう。


水滸伝

(北方 謙三)

(集英社)





水滸伝は実話ではないが、14世紀代に編纂された歴史書『宋史』に次のように記述されています。徽宗の時代(12世紀初め)に宋江を首領とする三十六人が実在の梁山泊の近辺で反乱を起こしたことが記録されています。

講談として伝えられたり、吉川英治が書いたりされている物語です。



水滸伝4人の知人との飲み会の席で、二人が北方謙三の水滸伝は面白い!とのことで読み始めました。



なるほど、北方謙三にかかると、ハードボイルド的歴史小説となり、大変面白い。宋という時代の一端が覗けます。今の中国の様子に似たところもあるような気がします。



単行本で全19巻という長大な物語です。現在は6/19読み進みました。息長く楽しんでいます。



どこまで読んだかわからなくなるので、読み終えた巻は短くあらすじをまとめながら読んでいます。北方謙三は場所を得たというように、少人数の宋江取り巻きが、大人数の政府軍を蹴散らして脱出するかをアイデア一杯に膨らませ描いています。





一巻:宋の時代、役人たちの腐敗(賄賂政治)に嫌気をさし、新しい国民の為の政府を作ろうと、めぼしい人に解いて仲間に引き入れる宋江を描く。



二巻:現在山賊が住む梁山泊をアジトにしようと梁山泊を責める計画を立て、遂に手に入れる。



三巻:梁山泊の整備は着々と進み、致死軍という特殊部隊を作る。米政府のCIA的存在である青蓮寺という組織の間者200名を致死軍が総なめにする。いよいよ、青蓮寺の保守派と梁山泊の改革派が間を詰め始める。

宋江危うし!青蓮寺に首をはねられるか!



四巻;宋江は武松と逃亡を続けながら仲間を作って行く。梁山泊も力を付けて来た。しかし、青蓮寺も本腰を入れ宋江を追い詰めて行く。梁山泊近くでの攻防がつづく。またもや宋江危うし!どのように切り抜けるか?梁山泊動くか?



五巻:宋江は南の江州で2万の官軍に取り囲まれ、湖の島に立て篭もる。近くの山塞の5百人の仲間が奇襲をかけるが難しい。そこへ致死軍が駆け付け、何とか奇襲で2万を脅かす。晁蓋と魯智深も北で官軍3万の兵に阻まれ、なかなか宋江の元へは行けない。北の梁山泊も南の江州は遠くすぐには駆けつけられない。じっと待つ宋江である。2万の精鋭軍を5百人でどのようにして破るのか作家の腕の見せ所である。

梁山泊では無くてはならない揚志は、彼の妻と息子揚令と共に殺される。宋江の妾は殺され、その母(馬桂)が、宋江が娘を殺したと、青蓮寺に吹き込まれ、梁山泊の間者でありながら復讐の念に燃えて青蓮寺の間者として働いたのです。そして、二竜山にいる石秀、桃花山にいる周通、と三人の重要人物を梁山泊は失った。



六巻:青蓮寺は馬桂を使い、今度は呉用の暗殺をたくらみ、晁蓋と宋江の仲たがいをさせると梁山泊は終わりだと画策する。梁山泊は清州の将軍秦明を引きぬくことに成功。二万五千の政府軍に二竜山、桃花山、清風山を攻められるが、秦明は三山の中心に誘い込み、夜襲をかけ続け蹴散らし、三山を結ぶ三角形の大きな柵を作り、陸地の梁山泊を作り上げる。宋江はまだ、旅に出ているが、青蓮寺にじわじわと囲まれ宋江はまたもや危機にさらされる。