2008.8.26

源兵衛川散策が終わり、駅へもどる途中、まず佐野美術館に寄りました。
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佐野美術館では静岡出身の漫画家「しりあがり寿」の墨絵のアニメが展示されていました。佐野美術館は日本刀の収集で有名ですが、それだけではなく、いろいろイベントを企画しています。
次会は陶器の「ノリタケ」ということでした。
私は立ち寄るつもりはなかったのですが彼女が「寿楽園で一緒になった人が、ここが良いと推薦された」ので入りたいとのことでした。彼女は水墨画を書くそうです。彼女も私も「しりあがり寿」を知りませんでした。
展覧会場では縦2.5m横20mぐらいの紙に絵巻物風に子供が主役のアニメーションを墨で書いてありました。部屋を一回りする長さでした。
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彼の漫画はペンで簡単に書いたもので独特のタッチの絵にファンが多いようです。
液晶画面に映る彼のアニメーションがありました。
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後でネット検索すると、佐野美術館の隣に佐野隆一が作った隆泉苑という日本家屋と回遊式の庭があったことを知りました。気が付かず残念なことをしました。
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三島田町駅の前を通過し、しばらくして左折して大社前の大通に出ます。新しく整備された道です。この道から右に少しそれると祐泉寺がありますが、彼女に「お寺はもういいね」と言うと、「ハイ」という返事なので大社へまっすぐ進みました。
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しばらく歩くと、パンフレットを見ながら歩いていた彼女が突然、「大きな石の在る寺へやっぱり行ってみたい」と言いだし“旅は道連れ、世は情け”で少し戻りました。彼女は番号の付けてある見所は行かないと気が済まないらしいです。

祐泉寺は小さなお寺で戦国時代の北条早雲の孫、北条新三郎が建立した寺でした。
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ここは奈良時代前の白鳳に建立された大興寺跡の伽藍のあった所だそうです。
下の写真の大きな石は、この付近から三島大社の方面にあった薬師寺式の伽藍配置の西塔の中心の柱の基礎だそうです。このような大きな石を基礎にし、その上に柱をたてていたのです。奈良時代の前の時代に加工して使った石が出てきたとは歴史を感じさせてくれました。
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礎石の横を見ると北条早雲の孫の墓があると書いてありました。家の庭先を通って行くような感じなので彼女は「ここ入って行っていいの?」、旅先ではいろんな処へ入りこむ私なので「大丈夫、正面・奥と書いてあるので行こう」と奥に進みました。
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墓の並びの奥左に手厚く葬られていました。竹の囲いがしてあり、坪庭風情の墓です。
歴史上の人物の墓は殺風景な場所に墓石だけというのが多いです。
彼女は北条早雲を知りませんでしたので「戦国時代、早雲は今川の家臣で・・・小田原城を築城し・・・・・豊臣秀吉に北条家は滅ぼされた。・・・・・・一夜城・・・・・小田原城の近くに私は住んでいる」とうんちくを垂れてしまいました。
彼女曰く「お城と言えばこの間、姫路城へ行って来ました。素晴らしいお城で、今まで見た中で一番きれいで大きな城でした」「私は姫路城の近くに子供のころ住んでいてよく行きました。・・・・」等々話が弾みました。
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祐泉寺を出ると正面に法華寺がありました。この寺は珍しく門が閉じてました。特別な寺なのでしょうか?それとも、ここは裏門なのでしょうか?
マップを見るとこの界隈は寺町のようです。7つの寺があります。
法華寺には源頼朝が伊豆へ流罪になった折、般若心経を写経したものが奉納されているそうです。
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つづく・・・三嶋大社から三島駅
三島・源兵衛川−1 子供が遊ぶ源兵衛川
三島・源兵衛川ー2 川沿いのカフェ
三島・源兵衛川−3 梅花藻
三島・源兵衛川−4 佐野美術館、祐泉寺