2011.10.7 

月山弥陀ヶ原の後は出羽三山のひとつ羽黒山に詣でました。出羽三山とは山形県庄内地方に広がる月山・羽黒山・湯殿山の総称で、修験道を中心とした山岳信仰の場です。

羽黒山詣でというと下図の左上の随神門から2446段の階段を上り右の羽黒山山頂へ行くのですが2446段の階段を上がらずに羽黒山山頂への自動車道路が出来ており、山頂へ直行しました。
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羽黒山山頂のみやげもの売り場で若い山伏姿の人を見ました。
三山をお参りすることで人は生まれ変わると言われており山伏の修行も死と再生=生まれ変わりの行であり、十界の行=断食・水絶ち・抖そう・南蛮いぶしなど厳しいものだそうです。インターネットを見ていると白装束に身を包んで行う山伏修行体験というものがありました。岩場を登り、沢を渡り、滝に打たれるようなプログラムでかなり過酷なようです。

駐車場から森の中を歩き三神合祭殿へ向かいました。
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「蜂子皇子の墓」です。
羽黒山の開山は約1,400年前、第32代崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が三本足の霊烏に導かれ、羽黒山に登拝し、羽黒権現を獲得、山頂に祠を創建したのが始まりとされています。皇子はさらに月山権現と湯殿山権現を感得し、三山の開祖となったそうです。
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崇峻天皇の皇子である蜂子皇子の墓で、宮内庁管轄です。
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蜂子皇子の像です。もう、冬支度が始まっていました。
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多くの神社が集まっているところです。
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羽黒山五十世執行別当天宥法印を祀っている「天宥社」です。
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山伏姿の人がいました。後ろは神社に参拝に来た人の休憩施設の参集殿です。
能の舞台や神前結婚式の披露宴などにも利用されています。
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鐘楼は切妻造りの茅葺きで、羽黒山では国宝の五重塔に次いで古い建物です。大鐘(たいしょう)には1275(建治元)年の銘があり、口径1.68mで、中世以前のもとのしては東大寺に次ぐ巨大さです。鐘楼、大鐘ともに国の重要文化財に指定されています。
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三神合祭殿です。
月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿です。なんと厚さ2.1mの萱葺きの屋根です。
本殿は造替や焼失によりたびたび再建されましたが、現在の社殿は文政元年(1818)に再建されたものです。
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左から「湯殿山神社」(見えませんが)、「月山神社」、「出羽神社」の文字が書かれています。それぞれ三神を訪ねなくてもここで出羽三山をお参りしたことになります。
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三神合祭殿の前には鏡池があり、鏡が多く埋納されていたので三神合祭殿を鏡池の前に建てたという説があります。
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鏡池越しの三神合祭殿です。
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鳥居をくぐり杉並木を歩き、駐車場へ戻りました。
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つづく・・・みちのく天空秘境−19 国宝五重塔

みちのく天空秘境ー1 五色沼1
みちのく天空秘境ー2 五色沼2
みちのく天空秘境ー3 五色沼3
みちのく天空秘境−4 夕食
みちのく天空秘境ー5 浄土平へ
みちのく天空秘境−6 吾妻小富士に登る
みちのく天空秘境−7 吾妻小富士下山
みちのく天空秘境−8 栗駒山
みちのく天空秘境−9 こまくさ平
みちのく天空秘境−10 蔵王お釜
みちのく天空秘境ー11 鴫の谷地沼1
みちのく天空秘境ー12 鴫の谷地沼2
みちのく天空秘境−13 鴫の谷地沼3
みちのく天空秘境−14 ホテルへ
みちのく天空秘境−15 山形自動車道を走る
みちのく天空秘境−16 月山8合目へ
みちのく天空秘境−17 弥陀ヶ原