2008.4.22

旧細川刑部邸を出ると、目の前に熊本城周遊の観光バス(しろめぐりん)の停留所がありました。時刻を見ると、まもなくバスが来ることになっていました。疲れて来たこともあり、このバスを使うことにしました。
バスは30分間隔で走っています。乗り降り自由の一日チケット(300円)を購入しました。
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熊本NHK の斜面のつつじが見頃でした。バスの中から撮影しました。
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NHK 前を過ぎて「次は坪井橋。夏目漱石旧居」とのアナウンスに反射的に停車ボタンを押して降りました。ジェーンズ邸で教わった坪井の夏目漱石旧居でした。地図を持っていないので標識に従って歩くと遠回りでした。
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坪井川
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夏目漱石は熊本在住5年間に6回も転居しています。長女筆子が生まれたのがこの5番目の家です。
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玄関左のコンクリートの建物は後日、この家を購入した人が増築した部屋です。
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中に入ると「夏目金之助」と本名で表札がかかっていました。
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漱石は五高で英語教師をしていました。文学の道に進もうと決心したのがこの熊本時代だそうです。この家は明治・大正・昭和初期の民家の感じで、とても落ち着いた気分になりました。
縁に座って、しばらく庭を眺めていました。
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居間では夏目漱石が一人座って猫をなでながら小説を書いていました。
居間にテープデッキが置いてあり、スイッチ を入れると漱石の講義の声が流れてきました。漱石の声は旧1000 円札の顔から合成した声だそうです。威厳のある昔の教師の雰囲気でした。
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漱石はこの家から、同僚山川信次郎等と金峰山の小天温泉へ旅しています。その時の様子が「草枕」として執筆されています。
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発行された当時の夏目漱石の本の表紙です。
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「我輩は猫である」の表紙は少々グロテスクでした。
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つづく・・・熊本−4 藤崎神宮からJR熊本駅

熊本・水前寺公園
熊本−2・ジェーンズ邸
熊本城−7 本丸御殿
熊本城−8 小天守と宇土櫓
熊本城−9 二の丸広場
熊本城-10 旧細川刑部邸


熊本城の桜−1 不開門(あかずのもん)へ
熊本城の桜−2 不開門から天守へ
熊本城の桜−3 天守閣から見た桜
熊本城の桜−4 百間石垣満開桜
熊本城の桜−5 監物台樹木園
熊本城の桜−6 二の丸広場を通りホテルへ