２００９．１０．１７
目黒からふたたびバスに乗り御茶の水にあるニコライ堂に向かいました。
バスの中でｙさんの話がありました。
彼女が手にしている本は「聖☆おにいさん（中村光）」というマンガ本。セントオニイサンと読むらしいです。
「聖☆おにいさん」は20 歳前後の人を対象にした漫画雑誌に掲載されていたそうです。Yさんは「世界の宗教感覚を生徒に知っておいて欲しい」との思いから授業で紹介しているそうです。「でも、漫画ですのでブッダやイエスを茶化す場面にちょっと冷や冷やしています」とのことでした。
高校の先生は大変ですね。漫画なら読んでくれるだろうとか、高校生が好んで読む本は？・・・学問と離れて高校生は何に興味を持っているかを把握していないといけないようでした。
バスの中でｙさんの話がありました。
彼女が手にしている本は「聖☆おにいさん（中村光）」というマンガ本。セントオニイサンと読むらしいです。
「聖☆おにいさん」は20 歳前後の人を対象にした漫画雑誌に掲載されていたそうです。Yさんは「世界の宗教感覚を生徒に知っておいて欲しい」との思いから授業で紹介しているそうです。「でも、漫画ですのでブッダやイエスを茶化す場面にちょっと冷や冷やしています」とのことでした。
高校の先生は大変ですね。漫画なら読んでくれるだろうとか、高校生が好んで読む本は？・・・学問と離れて高校生は何に興味を持っているかを把握していないといけないようでした。
今回の研修のテーマが「聖」なのでこの本が登場したのです。私はこの本の存在を全く知りませんでしたのでバスの中では一人理解できないでいたようでした。インターネットの作品紹介は下記URLです。
https://morning.kodansha.co.jp/c/saintoniisan.html
ブッダ、イエスを茶化した所に人気があるのでしょうか？ 手塚治虫が「ブッダ」というマンガを書いていました。こちらは真面目です。
https://morning.kodansha.co.jp/c/saintoniisan.html
ブッダ、イエスを茶化した所に人気があるのでしょうか？ 手塚治虫が「ブッダ」というマンガを書いていました。こちらは真面目です。
以下はYさんの言です。
「ブッダ」以上に、私が生徒に紹介するのが「聖書物語」です。手塚治虫がイタリアにあるバチカンから彼ののヒューマニズムを見込んで「聖書」の話をアニメ化して欲しい・・・と依頼されたという大変不思議で素晴らしい話です。手塚治虫は1997年から取りかかり、自ら原画を描き続けたという作品で、途中で亡くなられたのは本当に残念でした。
情報交換（雑談）している間にニコライ堂に到着しました。
ニコライ堂は通称「東京復活大聖堂教会」といいます。ニコライ神父は1861 年に函館のロシア領事館付司祭として来日し、1872 年（明治5 年）東京に日本ハリストス正教会を創設しました。そのニコライ神父の名を採り「ニコライ堂」と呼ばれています。
ニコライ堂は通称「東京復活大聖堂教会」といいます。ニコライ神父は1861 年に函館のロシア領事館付司祭として来日し、1872 年（明治5 年）東京に日本ハリストス正教会を創設しました。そのニコライ神父の名を採り「ニコライ堂」と呼ばれています。
入口にはクロスがぶら下がり、キリストの絵が描かれていました。
ニコライ堂への一般見学者は入口を入り、ローソクを売っている通路を抜けた少し広い空間までは入れます。しかし、その先の椅子が並べられている礼拝所の中には洗礼を受けた信者の人しか入れません。
しかし、訪問した日はYさんの知人で日本大学哲学科の中西教授の計らいで中の見学をさせていただけることになりました。中西先生は神父さんではありませんが神父さんに準ずる補祭です。
ニコライ堂はロシア正教の教会です。ローマ帝国の東西分裂（395 年）に伴い、キリスト教は西のローマ・カトリックと東のギリシャ正教会に分かれました。ギリシャ正教会がオスマン朝により滅びた後、ロシア正教会がそれを継承しました。カトリックからはプロテスタントが出てきました。カトリックは像を拝み、正教会は絵を拝み、イスラームは像も絵も拝まず、神を象徴するメッカの方を拝むことにな
りました。
内部は撮影禁止のため写真はありません。インターネットで探し、一枚だけありましたのでそれを張り付けました。外から見たときドーム状の部分がありましたがそこからは写真のように光が入ってきます。神々しい感じがします。
ニコライ堂の内部にはイコン(聖画)がずらりと描かれていました。それぞれが「ものがたり」として意味があります。
ニコライ堂の内部にはイコン(聖画)がずらりと描かれていました。それぞれが「ものがたり」として意味があります。
イコンとはギリシャ語で「形」とか「像」という意味です。日本正教会では「聖像」と呼ばれることがあります。正確ではありませんが教会でよく見る聖書の物語の絵のようなものと思ってください。
正教会の歴史の中では「イコンは偶像でありモーセの十戒にあるように『刻んだ像を造ってはならない』に当てはまるので非である」という論争が8〜9 世紀に100 年以上続きましたが、今ではイコンは正統なものとして認められています。
理由は
�＼蚕颪箒飢颪領鮖砲鯤拔�するための教育目的
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�▲ぅ灰鵑鮨世箸靴毒劼爐里任呂覆�イコンに描かれたキリストを崇拝する
��キリストは神さまが私たちと同じ人間になった方で死まで味わわれ、新しい生命へと復活したという教義的意味
正面右には教会の名称にちなんだ「主の御復活」というイコンが掲げられています。ニコライ堂の名称「復活大聖堂」に関係しています。
いろいろイコンにまつわるお話を聞きましたが写真も無く説明出来なくて残念です。
十字架をよく見ると我々が教会で通常見る十字とはちょっと違います。十字の上に短い横棒が一本多く、下にも斜めに小さな棒があります。
インターネットで調べると下記のようにありました。
「八端十字架」の名称は8 箇所の先端部分が存在することに由来する。
上部の線はハリストス（キリストのギリシャ語・ロシア語読み）の罪状書き（聖書に記述のある、「ユダヤ人の王・ナザレ人イエス」と書かれた札）を表している。
下の足台が斜めになっている理由をYさんが下記のように解説してくださいました。
下の足台が斜めになっている理由をYさんが下記のように解説してくださいました。
『イエスの処刑時、両脇に盗賊が磔にされていました。一人がイエスに罪状を聞きました。イエスの答えを聞いた左側の盗賊は、深く感動し「こんな自分でも天国へいけるのだろうか？」と問うと、
「悔い改めた者ならば誰でも天国に行けるのです」とのイエスの言葉に、右側の盗賊は「バカを言っちゃいけない。こうやって俺たちと一緒に磔になっているのだから」と罵倒します。
となりの神様−１ 東京ジャーミイ１
となりの神さま−２ 東京ジャーミイ一階
となりの神さま−３ 東京ジャーミイ二階・女性用礼拝場
となりの神さま−４ 安養院 北インド・チベット仏教を感じる
となりの神さま−５ 五百羅漢寺
