2009.10.17
最後の訪問先はニコライ堂のすぐ傍にある「明治大学刑事博物館」でした。
本来は人間の罪は神のみが罰を下せるはずにも関わらず、長い身分制の時代には、権力を持つ者が刑罰として恐ろしいことを平気でしていたのです。本当に恐ろしいのは、権力を巡る人間同士の争いなのです。特に、ニュルンベルクの処女や貞操帯の部分では、中世ヨーロッパ社会を維持するために、カトリック教会が手を貸していた、というよりは、権力者=支配者は、必ず、民衆のマインドコントロールのために宗教を利用したのです。宗教と刑罰の関係として、今回の研修ツアーに入れられたのでしょう。
明治大学刑事博物館は昔は道路沿いの古い建物の中にありましたが、写真のように明治大学は近代的なビルに建て替わりこの建物の中のエスカレーターを下へ降りたところにありました。
我が国に一つだけ存在する「ニュルンベルクの鉄の処女」がありました。針が両サイドから出ていました。鎧を閉めると針が突き刺さる仕組みでした。見ただけでぞっとしました。鉄の処女ですから女性にのみ適用されるのでしょう。この他、鉄の貞操帯がいろいろ展示されています。こんなものをつけると痛くて歩けないと思いました。貞操帯は中世の頃、戦いに出かける男性が留守を心配してとのことです。貞操帯の写真は撮影するのが憚られたので撮っていません。
江戸時代に犯罪者を捕まえるのに十手と補縄を使いました。補縄は一色と思っていましたがカラフルです。岡っ引きは縄をいろんな色に染め、おしゃれを楽しんでいたのです。十手も展示されていました。
「武家諸法度」です。
徳川二代将軍徳川秀忠が定めた武士が守るべき掟です。文武の奨励、遊楽の禁止、犯罪者隠匿の禁止、謀叛人・殺害人の追放、他国人の追放,居城の修補や新造の禁止等が書かれ、徳川幕府が末代までも続
くようにという思いから書かれました。
明治大学には考古学科もあるので埴輪等も飾られていました。
明治大学刑事部門のHPです。
https://www.meiji.ac.jp/museum/criminal/keiji.html
明治大学の始まりは明治法律学校です。NHK朝ドラ「虎に翼」のモデル三淵嘉子も卒業生です。
その関係で2024年10月28日まで「虎と翼」展が開催されています。
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2024/mkmht0000015cia8.html
この後、皆さんは17 階(スカイラウンジ)に上がりtea time にしたそうですが、私は南足柄で入社時の独身アパート同窓会が予定されており、「となりの神さま」ツアーはここまでにし、先に失礼しました。
一日でいろいろな神さまに出会い、知らない事柄をたくさん学んだ貴重な一日でした。
となりの神さまおしまい
となりの神様−1 東京ジャーミイ1
となりの神さま−2 東京ジャーミイ一階
となりの神さま−3 東京ジャーミイ二階・女性用礼拝場
となりの神さま−4 安養院 北インド・チベット仏教を感じる
となりの神さま−5 五百羅漢寺
となりの神さま−6 ニコライ堂(東京復活大聖堂教会)
となりの神さま−7 明治大学刑事博物館